第18章 猫になりました。【前編】※R18
零から受け取った媚薬を飲んで、残りは零に渡す。
「残りは零が飲んでよ。この薬よく効くからさ。」
零は何も言わずに、ゴクゴクと残りを一気に飲み干した。
「猫語、1回でも出来なかったら、お仕置きな。」
媚薬が入った瓶を、捨てに行った零はそう言った。
「え〜、いやだけど。」
そんな事を言っていると、いつの間にか私の目の前に来ていた零が、再度私をベッドに押し倒した。
「いや、じゃないだろ。」
あぁ、この獣みたいな目。薬が効くのにはまだ早いのに、私をそんな気分にさせてしまう零の声も。
「ん...。れーがそう言うなら、好きにして...。」
「その.....、『れー』って呼ばれるの。グッと来るな。」
「うん? れー? 早くシよ?」
零がフッと笑って、私の頬を愛おしそうに撫でた。ゆっくりと顔が近付いて、2人の唇が重なる。
「んっ.....。」
「んっ.....、んっ.....。真恋音.....。」
キスの途中で、私の名前を愛おしそうに呼んで、器用に服を脱がせて行く。
「ブラ、取ろうか?」
「いや、いい。その姿に下着だけって、興奮する。」
そんな事を言いながら、私の背中に手を回して、ブラのホックを外す。ベッドの下にパサッと落として、またキスをしながら、露になった胸を触り始める。
「ん.....。なんか.....。いつもよりくすぐったい。」
「猫になってるから、感度が違うのか? てかほら、猫語忘れてる。」
「あ、そうだった.....、にゃ.....、にゃぁ。」
零に言われて、そうだったと気が付いて、いざ言おうとなると、案外恥ずかしくて、ぶわっと顔が一気に赤くなるのが自分でも分かった。
「顔、真っ赤だけど。」
「だ.....、だって。」
慌てて両手で顔を覆い隠して見るも、いとも簡単に零にひっぺがされる。
「こら、隠すなよ。あぁ、もう.....。本当に可愛い。」
「ふにゃ!?」
猫耳の方へ零が呟くと、ブルっと勝手に体が震えた。
「イイ声.....。猫耳の方が感度良いのか? それとも薬が効いてきたのか?」
「わかんにゃい.....。」
「そうそう。その調子だ。」
ふにゃんとなった猫耳を、零に撫でられる。