第16章 年末年始といえば...※R18
(デスヨネ...。)
本当にどうしようかと迷っている内に、降谷に腕を引っ張られて、エレベーターに乗り、あっという間に部屋の前まで来てしまった。
「あの、気持ちに答えられるか分かりません。」
「はは! なんで敬語なんだよ。別に応えて欲しい訳じゃないし、今の関係のままで十分満足してるし。だから今日も.....、抱くぞ.....。」
最後の方は耳元で囁かれた。私はこの声に弱くて、次いでに言うと耳も弱いので、吐息がかかって、耳朶に触れた。顔を下に向けて、拒否なんか出来るわけもなく、そのまま部屋に連れていかれた。まず最初に来たのはお風呂場で。
「着替えは置いてあるし、良いよな? 一緒に入ろう。」
「一緒に入って何すんの。」
「何ってナニでしょ?」
当たり前の事を聞いて、当たり前のことしか返って来なかった。今思えば、えっちの最中に好きだとか、可愛いとか、そういう甘々な事は降谷から言われた事が無い。エロいとか、やらしいとかなら言われた事がある。当然それを褒め言葉だとは受け取れなくて、でも降谷がしてくれるのは気持ちいいし、一緒にいて心地よかった気もする。
(只、それを無理矢理好きに繋げるのはなぁ.....。)
なんて事を思っている内に、素っ裸にされて、降谷も全部脱いでいた。風呂場へ入って、ここがまた広いのなんのって。何回か入らせて貰ったけど、1人じゃ寂しい位。そんな馬鹿げた事を考えているうちに、シャワーを乳輪ら辺にかけられた。
「洗うよ.....。」
「んっ.....はぁっ.....。」
もうそれにすら感じてしまって、声が漏れる。ちょっとだけ触れて、焦らされた後は髪の毛をシャンプーで洗われて、コンディショナーと、ご丁寧にトリートメントまでしてくれた。体は洗いっこするので、最後にして、次は降谷の髪を洗って上げた。
「なにげ、一緒にお風呂入るの初めてだね。」
「うん。」
「髪の毛、サラサラだね。羨ましい。」
降谷の綺麗な金髪を流して上げた。水も滴るいい男の完成である。
「降谷すごい、えろいね。」
「一ノ瀬の方が、このくびれとか、ここのうなじとか、後は、ここ突き出て勃ってる。」
すごくえろい、と最後には付け加えて、ボディソープを手に取り、私の体に滑らせてきた。私も手に取って降谷の体を洗うことにした。