第14章 未来と共に※R18
チュンチュン────...
『う、ううん...。』
いい匂い...。寝室の方にまでいい匂いが漂ってくる。
由「ママ!おはよ!」
昨日は行為をしていたと言うのに、私はちゃんと下着を付けて洋服を着ていた。零がしてくれたのだろう。
零「由良〜、ママ起こしたか〜。」
由「起きたよ〜!」
零「よ〜し、いい子だ〜。ママと一緒にお顔洗って、歯磨きしておいで、そしたらみんなでご飯食べようかっ!」
そう言う零の声が聞こえて、由良に腕を引っ張られて、洗面所へと向かった。
由良の顔を洗って、歯を磨かせてから食卓へついた。
『「「「いただきま〜す!」」」』
零が作ってくれた、お味噌汁。炊きたてのご飯。根菜のごま和え。銀鮭の塩焼き。冷奴。どれも美味しくて、幸せを噛み締めるように全て食べた。
零「ごちそうさま。」
『私もごちそうさまでした。美味しかったよ。』
零「ありがとう。作った甲斐が有る。由良と彪雅に食べさせてていいぞ。俺は食器洗ってくる。」
そう言って、私が食べた茶碗と自分の分を持っていった。
私は由良と彪雅にご飯を食べさせてしまって、幼稚園の準備をした。2人を着替えさせて、車で連れていく。幼稚園は車で5分位の所にある。
そして、帰ってきたら家事をする。これを毎日、零が居ない時は全部1人でやりこなす。しかも完璧に。零がいる時は手伝ってくれて助かるけれど、毎日家族のために働いて居るのだから、休みの日くらいは休んで欲しいとも思う。
『ねぇ...零。』
零「なんだ?」
『私達、色んなことがあったよね。』
零「まぁ、そうだな。」
『最初は毛利探偵事務所の下の喫茶店ポアロで出会って、それから付き合う前にイケないこして、想いが通じて付き合って、零の浮気疑惑だったり。零が1年寝たきりになっちゃうし、目を覚ましたと思ったらプロポーズされて、また零が行方不明になっちゃって、その間に私は妊娠してて、ついこの間由良が生まれて。最近彪雅が生まれた。』
零「うん。俺は、最初本当の姿じゃない安室透で真恋音に出会って、正体を明かそうかどうか迷って、最初で最後の人にしようと職業も全て明かして。」