第2章 〜初めての感情〜
さっきから後ろで騒がしかった、高校生2人に蘭さんとコナン君は呼ばれ、自分達の席に戻って行った。
私は安室さんお手製のハムサンドを頬張る。これはほんとに美味しい三ツ星だね。
『すいませーん。』
透「は〜い。」
うっそ。梓さんが来ると思ったら安室さん、来ちゃった。どうしよう。
『あ、あの。ハムサンド美味しかったです。抹茶のオペラお願いします。』
透「その抹茶のオペラも僕が作った新作なんです。お口に合えばいいですけど。」
『あ、そ、そうなんですね、た、楽しみです。』
しどろもどろになってしまう。なんでだろう。異性と話すのが初めてみたいな感覚になる。私の学科、結構男の人もいて話すのに。
透「ええ、今すぐお持ちしますね。少々お待ち下さい。」
安室さんは、カウンターの奥に行ってしまった。
『はぁ〜。』
な、溜め息吐いてしまった。幸せが逃げちゃう!
透「はい、抹茶のオペラです。ごゆっくり。」
『あ、ありがとうございます。』
抹茶のオペラをひと口食べる。
『お、美味しい。』
と、咄嗟に口に出してしまった。それを聞かれてしまったのか、安室さんが、ニコニコと笑いながら私を見てくる。てかなんで、カウンター越しに目の前にずっといるんだろう。
『あ、あの。』
透「はい?」
『見られてると食べにくいのですが。』
透「あぁ、これは失礼。あまりにも美味しそうに食べる真恋音さんを見てたらついね。」
『は、はぁ。』
安室さんの心情をよく理解出来ない私は、?マークを頭いっぱいに浮かべる。
透「良くわからないなぁって顔してますよ。」
し、しまった、顔に出てた!
透「あっ、そうだ。」
と安室さんが言って難しそな顔をしてる。