第3章 レイラ
「………取った方が良いのか………?」
今まで考えた事も無かった。包帯を巻いているのが、日常だからだ。暗殺業をするときは、常に巻いている。
「んー………ジャーファルの好きで!」
ニコニコしながら話すレイラ。何がそんなに楽しいのか………と思いながら、ジャーファルは無言で顔の包帯を外した。
「………これで良いか……?」
すると、一瞬レイラは固まった。と思うとすぐに、
「……かっこいい……」
と呟いた。
「……は?」
とジャーファルが聞き返すと、慌てて
「あっ、いや、なんでもない!!気にしないで!!」
レイラは頬を紅く染めながら、ぶんぶん首を振った。