第3章 レイラ
「ちょ、そんなに警戒しないでよ!別に取っ捕まえる訳じゃないんだから!!」
慌ててレイラは弁解しようとする。ジャーファルの警戒は解ける訳が無い。
「ねぇ、ホントだから!お願いだから、警戒解いてよ……ね?」
少し泣き顔になるレイラを見て、さすがにジャーファルは警戒を解いた。
すると、うってかわってレイラの表情が変わり、笑顔になると、
「ありがと!」
と言った。
(なんなんだ………こいつ。)
ジャーファルは困惑するばかりだった。
「あ、そうだ。ずっと気になってたんだけど………ジャーファルって、顔の包帯取らないの?」
………何気にずかずか聞くレイラ。