第11章 10年ぶりに
レ「そんな顔しないで。ジャーファル。別に倒そうなんて思ってないの。ただ、金属器を7つも持つ人って、どれだけ強いのかなって………好奇心よ。」
ジャ「…………そうですか。なら、良いですけど。それで、ご感想は?」
レ「ふふっ………すごいわね。気配を全員察知してた。さすが………『七海の覇王』ね。尊敬する。」
それを聞いたジャーファルは、嬉しそうにしたが、微妙な顔をした。
ジャ「………女癖と酒癖さえ無ければ………良い王なんですけどねぇ………」
はぁ、とため息をつく。
レ「………苦労してるのね。私も………皆に苦労をかけてばかり。」
さっき、皆に戦うのを止められたのを思い出した。
元々魔力の量が多めの私は、戦わないとムズムズする。
それで、キレやすくなる。
何度お城を半壊状態にしたか………。