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猫の世界~ラーシェノーザ~

第16章 氷の恐怖



アヤ&ナコ「まあ、そんなこと早く言ってくだされば良かったのに」

と言いながらも、手の中に気を集中させた。
まず手を伸ばし、右手を上側に、左手を下にして、両手をしっかり握りしめた。
そして、ゆっくり手をほどきながら、気を出し続けた。
手が完全に開放されると、その中にあるものが見えた。

手の中に浮かんでいたそれは、雪玉だった。

直径10cm程の雪玉を、アヤとナコは「せーの」という合図で空に思いっきりぶん投げた。

雪玉は、凄い勢いで上へ上へと向かっていたが、突然、上空で割れてしまった。


アヤ「なっ…!?」

アヤが驚きを隠せない声で叫ぶ。
ということは、術が成功したわけではないらしい。

アイ「…ちょっとぉ、確かめてみますぅ」

アイは、ソラとオレオに目で合図する。
二人が頷くと、一瞬のうちに三人はいなくなっていた。
驚いて空を見上げると、三人はちょうど雪玉が割れたところへ飛んでいた。
あまりに高すぎて、三人が豆粒程にしか見えない。





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