第15章 奇襲
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アヤカ「(敵の数はザッと見るだけでも1000はいるな……)」
そう思ったアヤカは、どう攻撃するかを考える。が、アヤカの頭では考えきれず、アヤに聞こうと振り向いた。
しかし、アヤの顔は先程よりも真剣な顔で一点を睨んでいる。
アヤカ「……アヤさん、どうしたんだ?」
アヤ「…おかしいと思いませんか?アヤカさん」
アヤカ「おかしいって……何が?」
本気で分かっていないアヤカに、アヤは溜め息をついて言う。
アヤ「町がこれだけ焼かれていれば、死体の一つや二つはあるはず。そうでなくても、猫達に会うはずです。なのに、誰もいない…」
その言葉に、皆がハッとする。
マナ「逃げたって考えるんだろうけど~、これじゃ~逃げる場所なんて無いよね~」
マコ「逃げられる場所を失い、そして、猫達も逃げられなくなった……!じゃあ、まさか……!?」
アヤ「…えぇ。皆さんの考えは合っていると思いますよ。どうやら、私達の敵はこの町の猫達のようです」