第15章 奇襲
声のした方を振り向くと、ナナが息を切らして走ってきた。
アヤ「…あなたは?」
ナナ「私は、ササミの幼馴染みの、ナナです」
マコ「ナナさん、ササミさんに何かあったの?」
マコが聞くと、ナナはコクッと頷いた。
ナナ「ササミが町の炎に気付いて、アヤカさん達を呼んで来てって……!あの、あなた達で合ってますか…!?」
アヤカ「あぁ。あたしがアヤカだ」
アヤカがそう言うと、ナナはホッとしたような表情をし、また直ぐに緊張した顔になる。
ナナ「良かった……!お願いします!町の皆を助けてくださいっ……!!」
アヤカ「勿論、そのつもりだ。けど、あたしらは町に行くから、ササミのとこには──…」
サクラ「私が残ります」
サクラが言った。