第14章 班決め(強制?)と次の場所へ
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ササミ「あの…本当に、ありがとうございます…!なんとお礼を言ったら良いか……」
家への帰り道、ササミはアヤカ達に礼を言いながらついてきた。
マコ「いえいえ、お礼には及びませんよ」
マコがニッコリ笑うと、ササミも嬉しそうに笑った。
ササミ「本当に、本当に、ありがとうございます……!!」
─ようやく、僕の大切な人を守れる……!
アヤは、はっとしてササミを見た。
アヤ「(この人、もしかして……) あの……」
アヤの発した声は、ササミの激しい咳で遮られた。
ササミ「ゴホッ!ゴホッ……!」
アヤカ「え、ちょ、大丈夫か!?」
アヤカが少し慌てながら言うと、ササミは笑って、大丈夫です、と答えた。
そんなササミの様子を、アヤはずっと見ていた。