第12章 森の中
ー語り手ー
一行が暫く歩くと、深々とした森に突き当たった。
奥の方が、暗くて見えない。
マナ「なんか、嫌な所だね~」
アヤ「マナさんが言うと、そう感じませんね」
アヤカ「なんだ?皆怖いのか?」
マコ「アヤカちゃんこそ、足震えてるけど(笑)」
アヤカ「う、うっさい!これは武者震いだ!」
皆「「はいはい(笑)」」
コントみたいにやっていると、次第に辺りが暗くなり始める。
森の中だからか、暗くなるスピードが早い。
アオバ「そろそろ休みます?」
アヤカ「そうだな……って、そういや飯は?」
アヤカが聞くと、マコが王様から普及されたバックをゴソゴソする。
マコ「えっと……無いね」
アヤ「えっ?!本当ですか?マコさん 」
マコ「うん。木の実と、調理器具だけ」
それを聞いた途端に、アヤカがガックリと項垂れる。
アヤカ「んだよ~、そんなモンしかねぇのかよ~、ケチケチしてんなぁ」
すると、アイが、さっ、と手を上げる。