第8章 アルムの強さ
ずっと感心している訳にはいかないので、マナちゃんに投げた。
…………先に確認しておくべきだった。
マナちゃんは、ボーっとしてたらしく、目を開け、ただ突っ立っていた。
まぁ、当たり前の結果だが、小石はマナちゃんの額にガスッと鈍い音をたてて当たり、マナちゃんは倒れてしまった。
(………なんとかなるだろ。)
スルーして、マコちゃんに投げる。
小石はマコちゃんの額の辺りで止まった。
(おっ………この猫もいけるか?)
と思っていたら、いきなり小石が方向転換し、あたしの方に向かってきた。