第4章 出会い
王様「それでは、紹介しよう。こちらはアヤさん。とある猫の一人娘でね。幼いころから弓矢の天才と呼ばれていたのだ。」
そのアヤ、と呼ばれた猫はあたしを見て、ペコリとお辞儀をした。
その眼差しがあまりにも先生そっくりで、あたしは少し驚いた。
彼女の毛色は灰色で、手や足の先は黒い。目の色は少し深い水色で、まるで、夏のよく晴れた日の空のように、また澄んだ海のように光輝いている。
王様「こちらはマコさん。いたって普通の家の出身だが、『二刀流の王』を師に持つ猫だ。」
マコ、という猫はあたしに笑いかけると、手を取って
マコ「マコです!よろしくね!」
と言って、小さなアメ玉をくれた。
彼女の毛色は白で、まるで自由な雲にも美しくはかない雪にも見える。ちなみに目の色は茶色だ。