第1章 1
しかし、そんなおばあちゃんも、私が小学校を卒業してからまもなく天国へと旅立った。
哀しかったけれど、なぜか泣けなかった。
私はついに1人になってしまった。
その当時、私はまだ12歳だったので
当然1人暮らしなんて出来るわけなかった。
すると、私が困っているのを見かねてか、隣に住むおばちゃんが、寮のある中高一貫校を紹介してくれた。
自分で言うのもなんだが、私は、周りの人よりは頭が良かった。
その学校は、私くらいの学力があれば、入学金や授業料などを免除してくれるらしい。
私は、その学校に行こうと決めた。