Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第5章 激情
「…っひ!?がっ…あぁ!?」」
書庫から今朝のミーティングで議題に上がった発議書のファイルを探しだす。
そしてナツの待つ部屋へと戻ろうとした時、隣の部屋から容易に想像の出来る状況を知らせる悲鳴が聞こえて来た。
ほんと期待を裏切らねぇな。
ローは口角を吊り上げた。
そっちを選んだのはお前だ。後悔するんじゃねぇぞ。
落ち着いた環境で話をしたいと思っていた事も事実。
しかし大義名分を引き下げてナツを抱いて良いのであれば、それを頂く意外に選択肢もないだろう。
隣室に戻ると、案の定扉の前で力なく横たわっているナツの姿と
錠穴にささったままの、銀のスペアキー。
ファイルをデスクに放り投げると、苦痛で表情を歪めるその体を抱き起こしベッドへと運んだ。
そしてサイドボードの引き出しから、いつかラミアに押し付けられた2つの拘束具を取り出す。
ペンギンが以前どこからともなく入手してきた、解錠した際電流が流れる後付けの鍵。
木製のマスターキーの他に、電気抵抗の小さい銀で作られた銀のスペアキーが一本。
それで鍵を開けようとすれば
解錠と同時に、スタンガンとまではいかないが電流が放電され、解錠者の体の自由を奪う。
「残念だな、ゆっくり茶でも飲みながら話せると思ってたんだが」
こうなることを分かっていながら、我ながら卑劣な事を言うものだと思う。
意識はあるらしいものの、脱力して身動きの取れないナツ。
その右手足首と左手足首をそれぞれ拘束具で括り上げた。
「良い眺めじゃねぇか、似合ってる」
これでナツは逃げられない。
ペンギンとラミアが、どこから入手して来るのか知れないこの趣味の悪い物を品々。
それらを押し付けて来る事に半ば呆れていたのだが
それを使って悦に浸っている自分が、最も趣味が悪いのかもしれない。
電流によるショック状態も時間が経てば回復するだろう。
逃げられる心配がなくなった今、どうせ啼かせるのなら反応は良いに越したことはない。
執務机に戻り、両手足を拘束され霰もない姿でベッドに横たわるナツを眺めながら
先ほど持ってきた書類に目を通した。