Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第5章 激情
「ちょっ……とっ!!流石にこれはやりすぎです」
数分後。
ある程度回復してきたらしいナツが拘束を解こうと身を捩りながら非難の声をあげる。
手首と足首をそれぞれ繋がれているその体勢は、
開脚した足を閉じることも、両手足を自由に動かすこともままならないようで
事務服のスカートから覗く足の付け根を覆う下着が、本人の意志に反して外気に晒されていた。
「お前がこっちを望んだんだろ?」
ローはナツの顎を捕らえると、その瞳を覗き込む。
その瞳は、非難の色を色濃く示していたものの、そんな事は彼には関係なかった。
ナツが今、自分の意のままになる状態で目の前に居る。
その事実はローに歪んだ悦びを与えた。
唯一自由の利く顔を背けて抵抗を示すナツを嘲笑うかのように、小さく震える唇に噛みついた。
目を見開きガシャガシャと拘束具の金属音を鳴らしながらもがくナツを見つめるその瞳には、はっきりとした色欲と狂気が宿っていた。
「ふッ…んんッ…!」
噛みつかれた痛みで開いた唇に、ローの舌が捻じ込まれる。
荒々しく口内を嬲られ、吸い上げられる。
息をつく暇もないそれに、ナツの目元には涙が浮かんでいた。
体の自由が全く利かない状態での、呼吸もままならない荒々しい口付け。
何をされても受け入れる他ないこの状況は、ナツの心に恐怖と共に何とも形容しがたい焦りを生む。
「んッ…んんー!」
どうにか外れないものかと、手足に力を込めても
響く音は無情な金属音。
身を捩って逃げ打とうとしても、それを阻む手足の枷。
「っは…ちょ、まてっ」
口付けから解放されたナツは静止の声を上げる。
絶望的過ぎるこの状況に、ナツの表情は青ざめた。