Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第4章 思い
リデルもまた、武術に長けていた。
ナツとリデル、一騎討ちではどちらが強いのか。
それは分からない。
しかしリデルが他の看護師を引き連れているこの状況、軍配がどちらに上がるかは明白だった。
悔しそうに睨んでくるナツを鼻で笑ったリデルは、看護師に目配せを送る。
「ローに抱かれたそうね?彼とのセックス、感想でも聞いた方が良いかしら?」
「は?」
リデルの言葉にナツは唖然とした。
なんでお前がそれを知っている。
もう話は広まっているのか?
早すぎだろう。
もしかして覗かれていたのか?
そして喋った奴は誰だ。
もう恥ずかしくて死にたいんだが。
「あなたのようなガサツで品のない女を、どうしてローが気に掛けたのか理解できないわ」
「理解できないとこに関しては激しく同感です」
ガサツで品のない女で悪かったなおい。
そんなの自分で一番分かっている。いちいち心を抉ってくるな。
「ふざけてるの?どうやって誑し込んだのよ。ほんとこんな、魅力のない身体…」
ビリッ!
「…!?」
「もう見ていたくないわ。あなたもそんな貧相な体を世間に向けるなんて恥ずかしいでしょう?協力してあげるわ」
リデルの手に握られたナイフ。
それは意図も簡単にナツの服を切り裂き、露わになった白い肌。
そして看護師の手に構えられたカメラ。
あぁ、なるほど、一番嫌なパターンが来たか。
ナツは顔を引きつらせた。
私のヌードなんて誰も望んでないって。
マジやめろよ。
ナツは身を捩るが看護師達の腕がそれを阻む。
嫌な汗が、流れるのを感じた。