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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第4章 思い


「ごめん、今週末はちょっと」

「いつならデートしてくれる?」


そう言って顔を覗きこんでくるペンギンの顔が





近い。






身を引いて至近距離でニヤつくペンギンの顔を見返す。

デートって……
デートってなんだ。

おモテになるらしいんだから、わざわざ私なんて誘わなくても十分間に合ってるだろう。


「ちょっと、暫く忙しそうなもんで」

「院長ばっかりずるい」

「……は?」


何を言ってんだこいつは。
拗ねたような顔でこちらを睨む彼は、なるほどこれはモテる訳だと納得のイケメンだ。

院長が一匹狼の俺様カリスマイケメンなら

ペンギンはノリの良い皆の人気者。

シュライヤ先生はその優しさと頼りになるあの兄貴肌でモテてるんだろう。

なるほど。被ってない。


ピリリリリ

ちょっとごめんと一言断って、ペンギンが首から下げていた院内専用のPHSを取った。


「はいはい。どうした。」


仕事の電話だろうに、この出方はどうなんだ。

何やら困っているらしい電話の相手に頭を掻きながら面倒臭そうに返事をするペンギンは、こんなんだけど頼りにされてるんだろう。

サボってる所しか見たことない気がするが、これでも部長さんだ。


「じゃあ午後から行くって伝えといて。……はいはい、りょーかい。んじゃね。」


そう言って電話を切ったペンギンは仕事に戻らなければならないらしい。


「デート、考えといてね」


まだ言うのか。

去り際にそう言い残したペンギンの背中を見送り、手の中の書類に目を落とす。

どこかに消えてなくなってくれやしないものかと
とんでもなく盛大なため息を吐いた。


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