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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第4章 思い


シュライヤに受付まで送って貰い無事に魔の昼休みを乗り切ったナツは、午後の仕事を平穏にやり過ごし
定時退社上等!とベポに叫ぶと残像が見える程の速さでtrafalgar医院を後にした。

久しぶりに感じる自分のアパートの一室で、いそいそと荷物を纏める。

少しでも早くこの場を去りたい。

帰りに買ってきたダンボールを開き、部屋の中身をせっせとそこに移し変えた。

今日はバタバタしてしまったせいで不動産屋やガス会社に電話しそびれてしまった。
明日の昼休みに連絡しよう。

ナツは引っ越し屋も手配しなければと頭の中で明日の昼休みの予定を立てつつ、忙しく部屋の中を動き回っていた。

早く辞めて立ち去りたいけど何気にやることは山積みだ。
でもこれを終えれば、あの奇想天外すぎる職場からも解放される。

ナツは気合を入れると、時間が惜しいとやや乱雑に荷物をダンボールに詰めこんだ。













2日目



「ナツ、今後俺がこれ運んだら白熊から赤熊にシフトチェンジさせられるらしいから持っていけない」


朝出勤して、開口一番に言われたのがその言葉だった。

赤熊って、赤って……アレか。
血の色か。

なんでも昨日の仮病はバレバレだったらしく、院長は大層ご立腹のようだ。

それにしたって友人である筈のベポを血祭りに上げようと言い出すとは
流石院長。
いつでも期待の上を行く。

見た目は白熊だけど内面は黒熊で、今彼は赤熊になろうとしてる。
信号機かよ、忙しいなおい。

完全に自分のせいなのだが、ナツは少し笑ってしまった。

そして速攻仮病の疑いをかけられるとか、一体院長は私をどんだけタフな生き物だと思っているんだろうか。

ベポから院長宛ての荷物を押し付けられたナツは封筒に書かれた宛名を見てため息を吐いた。


“次やりやがったら厳罰に処す”


ご丁寧に院長直筆のメモまで添えられた今日のお届け物。
院長は私をこき使ってどうしようというのか。

というか何故私を院長室へ呼ぶ。

一昨日のあれは、結構な出来事だったと思うんだが。
一歩間違えればトラウマもの。
むしろ犯罪。

あれか。
院長は自分で植え付けたトラウマを、自分で荒療治でもしようとでもお考えなのか。

外科医の癖に随分適当だなおい。

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