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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第3章 訪問者


「ペンギン、本当に仕事に戻りなよ。もうここに来てから大分たつでしょ」

「戻っても俺、DTBしかしないよ」

「DTBやってるの!?マジか!!」


最近ナツお気に入りのオンライン対戦ゲーム。
交互にランダムで選ばれた動物を積み上げて行き、崩したら負け。

ただそれだけのシュールなゲーム。
その名も

○物タワーバトル!

まさかペンギンもやっているなんて思わなかった。


「フレンド対戦しよー」

「オッケー。ちょい待ちー」


その後。

中々悪どい積み上げ方をするペンギンと白熱した動物積み上げ決戦は繰り広げられ

気がつけばもう、昼食の時間。

そろそろ帰るかとペンギンが携帯をポケットにしまうのを見て
ナツはそれを心細く感じた。


ペンギンが同じゲームを愛する仲間だと知った途端、
チャラいしエロいけど、彼は本当は絶対良い人な筈って確信した。

せっかく見つけたリアル対戦相手が去っていってしまう。
仕事なんてサボれば良いのに……。


「じゃあまたね」

「……次はキリンで滑り台とかしないでね」



了承なのか却下なのかは知らないが
ペンギンは挨拶代わりに片手を上げて部屋を出ていった。

ペンギンがDTB愛好家なら、もっと早くから教えてくれたら良かったのに。

ゲームごときでこれほどまでに人への印象が変わるのも、我ながら現金な性格だと思う。




あれ。




そういえばペンギン、結局何の用があったんだ?

昼寝から目覚めた付近の記憶を手繰り寄せる。
ペンギン、何か言ってたかな。









ん?


ナツはふと、右側の頬に手を添えて目を見張った。


「もしかしてペンギン、ほっぺにキスした……?」


朧気ながらも、覚醒のきっかけとなった頬への感触を思い出す。


「ま、いっか」


ナツは再び携帯を起動し、次こそはペンギンの鼻を明かす為にDTB武者修行を始めた。

この病院にいる以上、細かいことを気にしてなんていられない。

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