Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第1章 出会い
父の親としての威厳をかなぐり捨てたおねだりから
一か月が過ぎた。
毎日のように更新されていくヘビーな噂にうんざりしながらも、ナツは何とか仕事をこなしている。
別に直接被害があるわけではないのだが、ここに雇われている女性たちはみんな当たりも強ければ我も強い。
よって雇われて2ヶ月、仲の良い人など出来る筈もなかった。
いや、そういえば最近受付で一緒になる熊がいた。
最初はこの病院のマスコットキャラか何かと思ったが、ちゃんとした受付らしい。
その事実に色々突っ込みたいこともあった。
むしろそれを期待されているのかとも一瞬思った。
だって熊だ。
おかしいだろ、普通に。
この2ヶ月で色々と精神的にダメージを食らい、散歩コースは三途の川ですと言わんばかりに疲弊したナツにとっては
ほら拾えと言わんばかりに投げられたボケも
同僚が女の人ではないというだけで唯一のオアシスに感じられた。
最初は冷たい印象だった熊も、ナツが院長に興味がないと分かると、やっとまともな人が入ってきたと泣いて喜んでくれた。
熊も色々大変なんだな。
その熊…雌か雄か分からないが、名前をベポと言う。
ナツが採用されたあたりから、所用で2か月程職場を離れていたらしい。
受付で並んで立っていると、雨の日にバス亭でネコバスを待ってるト〇ロとサ〇キをどうしても連想してしまう。
ベポは傘のさし方とか分かるんだろうか。
夜に木の芽を生やす踊りに誘ってくれたり
実はちびベポとミニマムベポを引き連れたりしてるんだろうか。
まあいっか。
ベポの正体が森の精霊だか妖怪だか知らないけど
病院の受付に熊が立っているこの絵面は、いくらなんでもシュール過ぎる。
今後の物語の展開に関しては、流石の宮○監督もお手上げだろう。