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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第3章 訪問者


「じゃあどんな仕事してるんですか」

「じゃあってなんだよ」


聞いて欲しいらしいから聞いてやったのに
ペンギンはそれの何が不満だっていうんだ。

まあいいやとすぐに機嫌を直す辺り、どうせ本気で怒ってた訳じゃないんだろうなと思う。

さっきの寝起きドッキリでも思ったが
ペンギンはよく笑う癖に感情が薄い気がする。

怒ったり驚いたり、そういう激しい感情の起伏がないからこそ、気配も薄いのかもしれない。

初めて会った時もその後何度か話した時も
飄々としていると言うか、ペンギンは何て言うか掴み所がない。


「聞いてんの」

「……聞いてませんでした」


忍の本質について考えこんでいたら
どうやらペンギンのお仕事講義を聞き流していたらしい。

非難するような目を向けられてごめんと謝ると
やっぱりペンギンはころっと表情を切り替えて彼の仕事について話し出した。

理学療法士はざっくり言うと機能訓練、リハビリをする専門職らしい。
先生って呼ばれてるのを聞いたことがあったから、てっきりお医者さんの一種なのかと思ってた。


「なんでペンギンは理学療法士になろうと思ったの?」

「若い女の担当になればリハビリと称して合法的に体触り放題じゃん」




流石。



合法的な痴漢目当てで職を志す人が
部長なんてやってて良いんですか。

ナツはもう、呆れすぎて何も言えなかった。


「じゃあどうぞ女子の体を触りに戻ってください。」


相変わらず絡みあったままの手を、そろそろ離して欲しい。
いつ看護師が入ってくるかも分からない。
実はモテモテだったペンギンと、仲良くカップル繋ぎしているこの状況は

一刻も早く打破するべき!!


「ナツに触りたい」

「……触ってんだろ、既に」


信じられない物を見るような目で凝視すると、何が面白いのか。
ペンギンは声を上げて笑い出した。

本当に理解不能だ。

真面目な顔で思わせぶりな事を言ってみたり
ふざけた発言をしてみたり
高校生みたいに笑い転げたり。



そんなことはもうどうでも良い。

お願いだから帰ってくれ!

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