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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第2章 急展開




「…なぜあんなことをした」


重い沈黙が流れること数秒、ローは静かに口を開いた。

一瞬何のことを言われているのか分からなかったナツの脳裏で、先程の玄関ホールでの大名行列の映像が流れる。

脱走の件か。
まだそれを言うのか。
どんだけ執念深いんだよ。

もしかしてここは表向きは病院ということになっているが本当に刑務所か何かなんだろうか。
バックにマフィアがついてるらしいし。
あり得ない話ではない。

外来で訪れる難病を患った患者達は
実は懲役を全うしにのこのこと自ら出頭した病人の皮を被った受刑者だったのだろうか。

富豪の娘様がたは刑を執行されるプレイがお好みの片寄ったSMプレイをご希望なドM達……。
定期的に納品される医療器具達も、そう考えるとそんな特殊プレイを叶える為のエログッズなんじゃ……。

ナツは本当にとんでもない所に就職してしまったものだと、両手で顔を覆った。

とりあえずここが刑務所だったことは知らなかった訳だし
体験SMにも興味はない。

実際に何か罪を犯したつもりもない訳だからこれは恐らく誤認逮捕だ。
脱獄の件は誤解だと、この看守長様にお伝えしなければ。


「脱走の件は本当に悪気があったわけじゃ…」
「それじゃねェ。あの店で、俺を庇ったことだ」


え、違うの?
ここは病院で合ってる?
刑務所ではないの?

彼の言葉にナツは再び頭を悩ませる。

っていうかあの店?どの店だ?
私はどこかの店で、この眉間に深く皺を刻んだ院長先生に会ったことでもあるのだろうか。

中々思い当たらない自身の記憶に、ナツはまじまじとローの顔を見つめた。


あぁ、うん。ムカつくほどのイケメンだ。








……………………ん?



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