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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第2章 急展開




言われてみればこの顔、どこかで見た事がある気がする。


「……あ、隣の?」


ここに来て漸く、ナツは馴染みの店で偶に隣になる男の正体が院長であったことに気付いた。

なんということだ。

伝説となりつつあった院長がまさかあんな店に来ていたとは。
確かに隠れ屋っぽくて穴場ではあるが、まったく予想だにしていなかった。

驚き過ぎて固まってしまったナツの様子に、ローは軽くため息を吐く。














あの店には一人になりたい時に通うことが多い。
マスターとも顔見知りだ。
まぁ寄ってくる女が居れば適当に相手をすることもあるが。

少し前から、偶に隣になる同じく1人で店を訪れる女がいた。

最初隣に座ってきた時、彼女が注文したメニューには度肝を抜かれた。
なんて事ない様子でそれを旨そうに食べる変な女。
そしてその後も、彼女は一向にローを気に留める気配などなかった。

過去に今まで、一度だけならまだしも
何度も顔を合わせる状況において自分にアプローチをかけて来ない女など見たことがない。

どんなキテレツな女なのだろう。

ほんの気紛れだった。
自分に興味を示さないその女がどんなヤツなのか。
珍しく自分から声を掛けてみようと、会計を済ませる彼女の後を追って席を立ったとき

あの事件は起きた。

自分に興味を示さないだけに留まらず、あろうことかその女は身を呈して強盗から自分を庇い手傷を負った。

女など、自分に抱かれたい守られたいとしか思ってない生き物だと思っていただけに
彼女の行動にそれはそれは驚いた。

己の中の女という定義がガラリと変わるところだった。



それほどまでに、彼女の行動は衝撃だった。

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