Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第11章 番外編
恐怖。
地に足の付かない、身体の自由の利かないこの状況で
ローがその口端を吊り上げにじり寄ってくる。
暴れればこの鎖が弛む事はないのか…!
がしゃがしゃと渾身の力を振り絞り身体を捩るも、その鎖はびくともしない。
「随分な格好だな」
嘲笑うかのような声と共に、耳にかかった吐息には熱が籠っていた。
そして再び体内に突き入れられた彼のもの。
激しく揺さぶられる度に、鎖の音が嫌な程耳に入る。
「……っ…」
声にならない悲鳴を上げれば、視界に映る宙吊りの自分が突き上げられるその姿。
何枚も張り巡らされた鏡は、一つでも羞恥を煽るその姿をいくつも浮かび上がらせる。
ローはナツが、背後にあるそれに一瞬視線を向け己を締め付けたのを見逃さなかった。
自分の意思では腕の一本ですら自由に動かせないだろうその体は、他人からはいいように弄ばれる。
ナツの背後に回ったローはニヤリと笑みを浮かべ再びそれを突き入れた。
「……!」
どこを向いても鏡はあるというのに、真正面のそれを見ろと言わんばかりに後ろから回される逞しい腕はナツの顔を抑えつける。
目の前の鏡に映る、ローのモノを咥えこむ自分自身の姿。
ローの背中という覆いを失った今、はっきりとそこに映る結合部。
ナツの表情は羞恥を通り越し、恐怖に歪んだ。