Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第11章 番外編
あれからどれくらい経ったのだろうか。
「…っ…ぁ…」
声は掠れるを通り越し、最早その声帯を震わせてもほぼ音を発しない。
ナツは天井から垂らされた鎖に繋がれ、背後からローに貫かれていた。
無理矢理目を合わされ、見つめ合うこと数分。
何の予告もなく抱き上げられたナツは、隣の部屋に連れていかれた。
壁や天井が全て鏡張りの悪趣味な空間。
そこにいくつも映る、赤い蝋で穢れた己の身体。
…蝋燭だとは思ってたけど…
赤いヤツだったのか…。
遂にローは本格的なそっちに目覚めたのか…?
その内鞭とかで打たれ出すんじゃなかろうか…
鏡に映る赤い飛沫に覆われた身体にナツの顔は引きつったが、そこに気を取られている内にローが両の手に冷たい何かをはめた。
「え」
嫌な予感が脳裏を駆け巡る。
そして左脚にも、腕に付けられたものより二回り程大きな物を括られる。
その3つの輪は鎖に繋がれており、地面に垂れ下がるそれの先を視線で追えば
これまた鏡張りの天井付近に繋がっており、天井から別の方向に伸びたもう一方の鎖の先にはローが居た。
ちょっと待て
これは…
嫌な予感しかしないぞ…!!
ナツが事の次第を悟ったと同時に、ローがその鎖を引いた。
天井を経由して繋がっているそれは、ナツの手首を引き上げる。
左脚の枷は丁度膝裏に収まり、なんとか右足の爪先が届く程度の高さで固定された。
「中々良いな…これ」
「ちょっ…バランス!取れない、から!降ろして!」
流石のナツもこれには慌てる。
爪先立ちと言っても、親指の先が僅かに届く程度。
秘部を晒け出すかのような卑猥なこの体勢。
そしてそれを様々な角度から映し出す、無数の鏡。
「あぁ、悪かった」
その言葉にほっと息を付いたナツは、身体を襲う浮遊感に目を見開いた。
「この辺りか…まぁ、いいだろ」
ローは満足げにその姿を確認すると、鎖を壁のホルダーに固定し宙吊りになったナツの元へ歩み寄る。