Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第11章 番外編
白く霞む思考の中
飛ばすことの許されない意識のせいで、ナツの身体と心は疲弊を極めた。
ぐったりと横たわる小さな身体。
いつの間にか外されていた手足の鎖。
例えその金属の枷から逃れられようと、ローという檻が彼女を解放する事はない。
己の中から溢れだす白濁の液体は、一体何回分のそれなのだろう。
無理矢理味わわされる絶頂に、何度足を踏み入れただろう。
いつになれば終わるのだろうか。
横たわる身体を無理矢理引き起こされ、抱えられた腰と共に背後から突き入れられた楔。
最奥を突き中を埋め尽くすそれは、一つ前に満たしたそれを溢れさせる。
耳を犯す水音と、内側から己を抉るかの如く激しく揺さぶられる感覚に
ナツは終わりの訪れを切に願った。
ぐったりと能動的にその体を揺らすだけのナツを背後から見下ろす男は、まだ彼女の乱れる姿を見足りない。
その所有欲はまだ、満たされない。
ぐり、と秘芽を押し潰し
それに反応を見せ開いた口に反対の指を突き入れた。
「ふっ……ぐっ!…ふぁっ……!」
上下の口を犯され更には敏感な部分を攻められる。
ナツの意識は、絶頂の境が曖昧になる程朦朧としていた。
「…まだ終わってねェぞ」
熱い飛沫を体内で感じながら、無情にも降り注がれたその言葉。
ここに来て漸く、彼女の視界を塞いでいたものが解かれた。
突然入って来た光に目を細めるが、直ぐに反転させられ目前には未だ燃え滾るローの瞳。
軽く咳き込み息を荒げるナツを、黙って上から見下ろす視線。
居心地が悪くなったナツは目を逸らせるが、そうはさせまいと伸びて来た腕に顎を捕らえられ
強制的にその視線を交わせられる。
「意識飛ばすンじゃねェぞ、まだ足りねェ」
あんたが足りると思うのって、どんなだよ…
最早なぜこうなったのかも分からない。
どうすればこれが終わるのかも分からない。
回らない頭で従うように目の前の彼をぼんやりと見つめた。