Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第11章 番外編
__ほんと、学習能力がねぇな
それは本人以外の誰もが思っている事。
実際に怒りを逆撫でされた本人は、誰よりも強くそれを思っていた。
逃れられないこの状況で、これ以上怒りを買って何がしたいのか。
腸の煮えくるような思いを飲み込んで、突き入れていた指を引き抜く。
本当にこいつは俺を煽るのが上手い。色んな意味で。
__あぁ、もしかしてわざとか?
動機なんてどうでも良い。
怒りを煽られたことは事実だ。
本人がどういうつもりかは知らねぇが、そういう事にしとくか。
過去数回に渡って自分を煽っては自滅しているこの女。
ここまで来ると、呆れを通り越してどうでもよくなってくる。
「酷くされてェなら最初からそう言え」
抑揚のない声。
今、この目を覆う布が取り払われたら
ナツがこの怒りに染まった自分を目にしたらどんなリアクションを取るのだろう。
例えナツがその瞳を目にする事が出来たとしても
恐らくまともな反応はできなかっただろう。
与えられる刺激と、身体と思考を犯す媚薬。
無理矢理犯されるこの状況は不服でありながらも、ナツの身体は快楽を求めていた。
「…っひぅ!?っは…あぁ!?」
何の予告もなく突き入れられた、熱い雄。
ナツからもう悲鳴と呼ぶに相応しい声が上がるが、それを気に留めることなく激しく打ち付けられる腰。
ベットがきしむ音、鎖の音が響く中で呼応するように上がる喘ぎ声。
その心地よい音が響く中で、一切の手加減なしに彼女を翻弄した。
全ての激情をぶつけるようなその動きに、ナツは何度も呼吸を飲み込んだ。
飲み込むことも出来ない唾液が通常通る筈もない気管に流れ込み、ナツを激しく咳き込ませる。
しかしそれで打ち付ける腰を止めてくれる程、ローの心を埋め尽くす感情は浅くはない。
「…っふ…んぁ…げほっ…っぁ!?」
口元から流れる唾液を拭くことも出来ず、彼女の身体はただ人形にように揺さぶられ続けた。
久しぶりにぶつけられたローの本気。
それは媚薬の回る身体で受けとめるには、あまりにも過酷なものだった。