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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第11章 番外編




あれは本当に災難だった…
当時のことを思い出し、苦笑するナツ。

その様子をローが見ていたともしらずに。


「…行くぞ」


低い声を響かせ部屋に向かうローの後ろを慌てて追いかける。




もしこの時、ちゃんと元カレの話と、なぜラブホに来たことがあるのかをローにしていたら、この後の惨劇を免れたのだろうか。


今となっては後悔しても遅いのだが、能天気なナツは事の重大さに気づいてなかった。















「……へ?」


程なくして辿り着いた部屋。

ローに促されるままに中に入ったナツは、扉を開けて絶句した。




何だこの、SMルームのような部屋は。


目の前には鎖や卑猥な椅子に台、更には檻のような場所の先にはベットも見え、そこにも四方に手錠が設置されている。

壁には不自然な程鏡が張り巡らせられ、見たことのない道具が棚に陳列していた。


もしかしてここしか空いてなかったのか?


その可能性にナツは顔を引きつらせる。

仮にそうだとしても、こんな禍々しい場所で休憩などできるはずがない。

なんでよりにもよってこの部屋を選んだんだと
意図が分からずそれを問おうとすれば


「……っ」


背後を振り向けば思いの外近くにいたロー。
交わった視線の距離は近い。


こちらをじっと見下ろすその瞳には、ここ最近見ていなかった狂気の色が宿っていた。


それはあの
ローのマンションに監禁されていた頃に彼が瞳の奥に浮かべていたもの。
今目の前で自分を見下ろす男の目に宿るものは、いつかみたそれに酷似していた。


ナツは思わず上げそうになった悲鳴を飲み込み、1歩2歩と後ずさる。







だがそれも伸びてきた手によって、いとも簡単に囚えられた。


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