Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第11章 番外編
立ち去れ…!
過去の黒歴史…!!
脳内では黒の装束を纏い煮え滾る釜の中身をかき混ぜながら、十字架を掲げ魔方陣の中央で悪霊退散と叫ぶ自分の姿。
ニンニクや藁人形、五寸釘に聖水、ありとあらゆる儀式でこの男を追い払おうと画策しているものの(脳内)
それはなぜか効果がない。
呪いは気持ちの強さが大事って本に書いてあったのに…!
内容もない話をぺらぺらと喋る元カレにげんなりと肩を落としつつ、ナツは頭を抱えた。
過去に一度、ローから恋愛歴を聞かれたことがある。
あの時は確か、誰とも付き合ってないと答えた。
別に隠そうとした訳じゃない。
一か月しか付き合ってない。
さして好きだった訳でもない。
わざわざカウントする必要なんてないと思った。
でも今ここにローが戻って来たら、嘘がばれる。
いや、嘘じゃない。
嘘じゃないんだ…!!
でも一応付き合ってって言われて頷いた手前
そう取られても仕方がない。
というか、過去に私が誰かと付き合ってたら何か問題でもあるのか?
下手をすれば1000人斬りすらしていそうなローの前では、私のゴミのような歴史なんて全く気にならない程どうでも良い事な気がする。
ナツは眉間に皺を寄せながら首を傾げた。