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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第11章 番外編



突然頭上から降り注ぐ温かい刺激に驚いたナツはその出所を振り返る。
それは股を濡らすぬめり気のあるものと違って、すんなりと体の泡を重力に従って洗い流していく。


「…んっ…はっ…」


振り返ったタイミングで塞がれた唇。
顔だけ向けた筈のそれはいとも簡単に抱き合うように体を反転させられた。


温かい湯の滴る体が密着し合うその感覚はナツの身体を疼かせる。

強く抱き込まれたせいで僅かに浮いた足では体を支えきれなくて
口内に差し込まれた舌は全身の力を奪っていく。


地面を叩きつける水音が響く中で、シャワーとは違う粘質のあるぐちゃりとした音が鼓膜を揺らした。


「…っふ…ぁ…」


身体を纏う泡が全て流れ落ちる頃、時を同じくして激しい口づけからも解放される。

荒く息を吐き出すナツに目を細めたローが、徐にその身体を抱き上げた。


突然のことに上がった悲鳴は当然の如く無視される。その足は真っ直ぐに、檜造りの露天風呂へと向かっていた。





ざばざばとお湯をかき分け進むローの足は、風呂の淵にナツを降ろし自分はその真ん前に身を沈める。


「約束を破ったルール、忘れてねェだろ?」


熱に浮かされた体と浮遊感。
頭をぼんやりとさせていたそれらは、ローの言葉で一気に現実に引き戻される。


ナツは漸く自分で設置した地雷の存在に気が付いた。


いつの頃からか当然のようにそうする事が当たり前になっていた決まりごと。
ローが一方的に言い出したそれも、相手が相手なだけにいつでもナツに拒否権はなかった。


隠れておやつを食べ、それがバレた時
ローはナツに1つ、罰を与えた。


まぁ、今までバレずにそれを遂行出来た事は一度もないんだが。


因みにその罰の種類は今のところ1つしかない。


「…えっ?…こ、ここで?」


嘘だろと顔を引きつらせるナツの顔を、ローはただ静かに見ているだけ。


「別にそのまま入れてもいいならおれは構わねぇが」

「すいません嘘です、ちょっと待ってください」


あながち嘘でもなさそうに身を乗り出す恋人の体を、ナツは慌てて押し戻した。




ローがナツに与える罰。
それは…
ナツが自分自身で慣らすというものだった。

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