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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第11章 番外編



刑の執行を了承したナツの言葉に、ローは満足気な表情を浮かべその体を視姦した。


…この野郎、自分だけのうのうと露天風呂につかりやがって…


恨めしさの籠った視線で温泉を堪能する恋人を睨むものの、事態は何も好転しない。
この状況を打開するには、自分でさっさと終わらせるしかないのだ。


なんで私は学ばないんだろう。
いや、毎回もう二度としないと心に誓ってる。

それがなぜかスイーツを前にすると
その甘い誘惑に鼻先を擽られると
呆気なくその誓いは破られる。


恐るべき糖分の魔力。


「…で、出来れば後ろを向いてて欲しいなぁ」


叶わないことなど分かっている。
でももしかしたら…
そんな期待が口をついて出た。


何が悲しくて旅行に来てまで
しかもこんな明るい場所で
それも目の前で公開ショーを始めないといけないのか。

今までは布団の中だったから
目は慣れていたとは言え月明かり程度の明かりの中だったからこそ辛うじて羞恥心に耐えれた。

正直この状況は精神的によろしくない。
いただけない。


「出来ねぇからさっさとしろ」

「…っく!」


予想通りの無慈悲な回答。
ナツは目の前のローを睨みつけた。


睨まれたところでローが痛くも痒くもない事なんて分かってる。
でも…


ナツはそっとため息を吐くと、恐る恐る指を下股に這わせた。

…あぁ
さっき触れるだけで中を掻き回されなかった時に気づいておけば…
あの時気付いていればこの状況から逃げれたのだろうか。


今更そんな事を考えてもどうにもならないと分かっていても
指を己に埋めるこの行為を
それを見られているというこの状況を
受け入れる踏ん切りが付かない。


正直自慰行為なんて何が楽しいのかが分からない。
好きじゃない。

ナツはまだ自分自身で気持ちよくなれる境地まで至ってはいない。
こんな事で楽しいのはローだけだろう。


「……」


秘部を撫でる指は行き先が定まらず彷徨ったまま。
目の前には、こちらをガン見しているロー。


こんな状況で何食わぬ顔で自慰が出来る程、ナツは経験豊富でも露出狂でもない。


「…っ」


思わずその瞳が、泣きそうに歪んだ。

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