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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第11章 番外編



〜温泉編〜






親同士の顔合わせと言う名の珍事件を得て、早数ヶ月。

助手席に座るナツの手にはコラソンから貰った温泉旅館の招待券。


ローめ…、時間なんて何時でもあるとか大嘘ぶっこきやがって…


あの顔合わせの時から一緒に温泉に行こうと話は出ていた。
二人で行く初めての旅行。
それも高級温泉旅館。
しかも無料。

ナツはそれはそれは楽しみにしていた。


いざ予約をするのに手帳を広げて予定を確認すれば、そこには平日土日に関係なく散りばめられた“オペ”の文字。


「ねぇロー。これのどこが時間あるの?」
「…」


「まさか誰かに押し付けるつもりだったとかじゃないよね?」
「…」


「言っておくけど他の先生達もオペの予定はびっしり埋まってるからね」
「纏めて片付けりゃ良いんだろ。任すから調整してくれ」


他人事だと思って…
ローにオペの依頼をしてくる人なんて結構癖有り難有りな著名人達ばかりなのに…


それからナツは何とかそれの調整を行い、やっと纏まった休みを取れるようになるまでに数ヶ月がかかった。

数ヶ月かけて調整できた休暇はたったの3日。


たかが3日でもナツは嬉しかった。
気だるそうに車を走らせるローの姿を眺めつつ、着いたら何をしようかと心を躍らせていた。

目的地は都内から少し離れた山岳地帯。

大きな湯畑で有名なその温泉街。
宿泊先は各部屋に露天風呂完備、食事も豪華で一泊泊まるだけでも中々のお値段。


周辺には色々と観光名所や商業施設もあり、2泊3日で全ては回りきれないかもしれない。


「…おぉ!ここのお店スイーツバイキングがあるっ!!」


温泉街の情報誌に付けられた付箋はどれも食べ物関連の場所ばかり。


温泉に来てまで食欲を満たそうとするなと言われそうだが、これが私だから仕方ない。

お土産屋さんも気になる。でもどうしても先に食に目が行ってしまうのだ。


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