Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第10章 シュライヤ
「本当にすまなかった!」
次の日ナツが目を覚めると、何故かシュライヤが土下座する勢いで謝ってきた。
起きて早々驚いたナツは、取り合えず彼を落ち着かせることにした。
そして彼の話を聞いてみると、まぁ要約すれば初回から無理をさせ過ぎてしまって申し訳なかったと言う事だ。
いや、それよりももっと言うべきことがあるんじゃないか。
ナツの身体は彼がしてくれたのか、綺麗になっていたが、それでも昨日のされたことは覚えているぞ。
散々中だししやがって、紳士だと思っていたが考えを改めてやろうか。
そう、ナツがジト目でシュライヤを見ていると、彼は慌てたように再び口を開いた。
「勿論、責任は取る!…あ…お前さえ、良ければの話だが…」
段々と声が小さくなっていくシュライヤに、ナツは少し驚いた表情をした。
ここに来てまだ自信がなさそうな彼にも驚くが、潔く責任を取ろうとするとは思わなかった。
もしかして彼は、今まで中だししてきた彼女達全員にそんなことを言っているのか?
いや、そんなことしてれば既に彼は結婚しているはずだ。
…という事は、まさか私だけなのか?
辿り着いたその可能性に、不本意ながらもナツは少しだけ嬉しかった。
そして少しにやけた表情をしているナツを、怪訝な表情で見ているシュライヤ。
ナツは再び彼に視線を送ると、優しく微笑んだ。
昨日の行為は少々強引なところもあったが、きっと彼との生活は間違いなく幸せなものだろう。
それは最初に出会った時から感じていたものだ。
シュライヤと一緒なら、怖いものは何もない。
彼は頼りがいがあり、優しくて、きっと誰よりも私を大事にしてくれるだろう。
直接そう言われなくても、ナツは分かっていた。