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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第10章 シュライヤ



そして程なくして辿り着いたシュライヤの家。

その部屋の広さに興味津々のナツ。
やはり予想通りというか、彼の家の中は綺麗でかなり広かった。
家具等のセンスも素晴らしい。

そして暫く部屋を興味深そうに見ていると、シュライヤに適当にソファーに座るよう言われた。

どうやら何か飲み物を用意してくれるらしい。

そしてココアの入ったマグカップをテーブルに置き、ナツの隣に座るシュライヤ。

ナツはお礼を言うと、ココアを飲んでいた。
2人の間で流れる沈黙。

何時もは口数の多いシュライヤも、この時ばかりは黙り込んでいた。
それもそうだろう。

今からされるであろう別れ話(仮)に、今にも心臓が止まりそうなのだから。

「あ、すいません普通に寛いでしまってました。実は話したいことがあったんです」

きた。

シュライヤはゴクリを唾を飲み込んだ。
脳内ではどうやって彼女を引き留めるか、そんなことを考えていた。
何とも女々しいかもしれないがそれだけナツを好きなのだ。
だからどんなに惨めだろうと、別れるのだけは回避したかった。

「…え…えっと…シュ、シュライヤは、私とそういうのしたいと考えたりしないんですか?」

「……は?」

来るであろう話に構えていると、よく分からない話題を振られた。
理解できずにフリーズしているシュライヤ。

ナツへ視線を向けると、心なしか頬が少し赤くなっているような気がした。

「…そういうのって何だ?…別れ話か?」

「え!?別れるんですか!?」

「んなわけねぇだろ!!」

何とも噛み合わない会話に、思わず声を張り上げてしまったシュライヤ。

少し驚いたような表情をしたナツに申し訳ないと思い、何とか冷静になろうと努める。

そして恐る恐る彼女からもう少し詳しく話を聞いてみた。

まさかその内容が、全く予想していなかったことだとも知らずに。

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