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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第10章 シュライヤ



次の日。

2人はナツの提案で遊園地に行く予定だったが、生憎の雨になってしまった。

取り合えず適当に昼ご飯を食べて、この後どうするか2人で考えていると、ナツが神妙な顔つきで話し始めた。

「少し、話したいことがあるんです」

出来れば人のいない場所で。

真剣な顔つきで話すナツを見て、シュライヤが軽く目を見張った。

まさか、別れ話か!?

シュライヤの脳内は一瞬でその可能性をたたき出した。

確かにこの2か月で会えたのは数回程度で、あまり構ってあげれなかったのも事実だ。
その代わりに連絡はマメに取っていたつもりだが、やはり彼女は物足りなかったのだろうか。

ぐるぐるとシュライヤが考え込んでいる間も、ナツはじっとこちらを見つめてくる。

取り合えず、場所を変えない事には先に進まない。

いや、出来れば別れ話など絶対にしたくないのだが。

まだそうと決まったわけじゃないのに、シュライヤの脳内は勝手にそのことを恐れていた。

仮にもあの医院の三大イケメンに選ばれているのに、このビビリ具合。

部下が知ったらきっと笑われるだろう。

「…あぁー、分かった。取り合えず移動するか」

軽く放心状態のシュライヤ。

そんなシュライヤを不思議そうな表情で見ているナツ。

取り合えずナツの提案でシュライヤの家にお邪魔することになった。

確かに彼女の実家に行くわけにもいかないし、他に2人で話せる場所も咄嗟に思いつかなかった。

だが、そんな簡単に男の家に連れて行ってもいいのだろうか。
ペンギンのことを注意しておきながら、今度は自分が家に連れ込もうとしている。

いや、別に何もしないし、彼女からの提案なのだが。

最早シュライヤの頭は混乱を極めているので、何をどうすればいいか分からなかった。

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