Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第8章 ロー
夢の中で白髪の彼女が微笑んでいた。
彼女はゆっくりと私の中に入ってくる。
心が温かくなる感覚と同時に、どこからか彼女の声が聞こえてきた。
ーーーーただいま。そして、よろしくね。
なんか凶暴さが増しちゃったけど、頑張って!
完全に他人事のような彼女の言いぶりだが、お前は私だぞ。
心の呟きに返事が返ってくることはなく、ナツはガックシと肩を落とす。
目の前には広大な海。
彼女が入って来たからなのか
その見慣れた前世の光景は、いつも夢で見る以上に懐かしく感じた。
波の音。
潮のにおい。
青い海の所々に覗く、白い波間。
そして、いつも仏頂面を浮かべながらも
何だかんだでわがままを聞いてくれる、ロー。
夢の中での前世旅行を楽しんでいたナツはふと、あることを思い出した。