Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】
第8章 ロー
「解放されたいんなら、お前がおれをイかせてみろ」
ローはそう言うと、ナツの腕を掴み体制を変えた。
跨がるように乗せられたナツは眉をひそめて彼を睨んだ。
正直ナツは騎乗位はあまり好きでない、というか得意じゃない。
更に言うなら限界まで体力を削られた状態で、この男をイかせるなんて絶対に無理だ。
「……ナツ」
どうしようかと迷い動かないでいるナツの耳を掠める、ローから漏れた低い声。
その有無を言わせない声色に、ナツは軽く息を吐く。
これは諦めて、彼に従うしかなさそうだ。
「…んッ…っはぁ…」
ローの胸に手をついてゆっくり腰を上下させるナツ。
予測のできる筈の刺激だが、自身の内側を擦り上げるその感覚に
口からは甘い声が漏れ出る。
動き始めたナツの様子に、ローは満足気に笑みを浮かべその身体に手を這わせた。
桜色の突起を軽く指で弾いてやれば、彼女の身体がビクリと震える。
「そんなんじゃ何時までも終わんねぇぞ。いつもおれにどうされてんのか、思い出せよ」
自身に跨がり厭らしく腰を振るその身体に手を這わせながら、ローはニヤリと笑った。
ナツはそんなローを涙目でキッと睨むと、上体を倒して口づけた。
「っふ…ん…」
おずおずと彼の中に舌を差し入れると、遠慮なく彼の舌が絡んでくる。
舐めあげられ吸われる感覚に、ナツは腰を震わせると、負けじとそれに応えていた。
口付けをしながらも、彼女は擦り付けるように腰を動かし続ける。
次第に激しさを増していく口づけに息を荒げながらも、秘部を犯している楔が奥に当たる感覚に
その先を求めたい気持ちが疼いて来る。
口づけをしながらの騎乗位を、ローが好きなのを知っている。
知っているが、過去それで彼をイかせられた試しはない。
快感の頂点を求める気持ちは、普段激しく突き上げられる刺激に慣れているせいか疼くばかりで満たされない。
余裕の表情で見上げてくるローを、イかせられるとも思えない。
一体何時終わるんだと、熱で浮かされた頭で必死に腰を動かす。
そんな彼女の必死な姿に、ローの口から僅かに息が漏れた。