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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー



「はっ……!?この快適な空間でうっかり寛いでる場合じゃなかった!」


腹も満たされ、座り心地の良いソファーに座り大画面のテレビを見始める。
画質も音響も無駄にすげぇなと感心しながら番組を見ていると漸く、ナツはこの危機的な状況を思い出した。

いや、本当は最初から動揺はしていた。
これは拉致からの婦女暴行からの監禁事件だ。
1日で鬼畜犯が好みそうな事件3本立て、こんなフルコース嬉しくもない。

ナツは考えたところで打つ手の見つからなさそうなこの状況に、早々に悩める心を放棄した。
バライティ番組を見ながら、今後の展開の予測を立てる。

恐らく、夜になればローが帰ってくるはずだ。

帰ってきてどうする。
話し合うのか?

え、何を?


「あ、この子犬めっちゃかわいい」


動物特集で取り上げられている眠り姿ナンバーワン選手権。
悶える程に愛らしい子犬達の寝顔に気を取られつつ、ローが何をしたいのか考えた。

昨日感じた事が勘違いじゃないのなら。
もし仮に、院長が私に好意を持っているとしたら。
私はそれを受け入れるべきなのか?

というか受け入れなかったらどうなる?

このまま監禁END?
いや、それはマジで勘弁願いたい。

ナツは画面の中で走っているチワワを目で追いながら、自分自身の気持ちを整理していた。


ここまでされても、どうしてか私はあの男のことを嫌いになれないようだ。

もしかして、私の方こそ院長のことが好きだったりするんだろうか。

100%ではない。
56%くらい?
まじかよ。半分超えてる時点で己のドM具合にドン引きだよ。


ナツは頭を抱えた。

そのパーセンテージをどうやって算出したのかは謎だ。
自分でも理解できていない部分で、彼に惹かれてるのだろうか。





うーん、こういうのって何て言うんだろう。















「あ、魂が惹かれ合うとか?」



自分で言っておきながら、その発言の恥ずかしさに抱えていたクッションを思い切り投げつけた。









その瞬間、背後で何かが落ちる音がした。





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