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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第7章 分岐



「あーお腹いっぱい。幸せー」

「そりゃあんだけ食えばね」


二人はナツの馴染みの店を出ると、ドライブに出かける為ペンギンのマンションへ車を取りに戻った。

車がマンションの駐車場から出る際、ナツは近くにどっしりと構えるtrafalgar医院の最上階にふと目を向けた。




あれから、院長とシュライヤ先生はどうなったんだろうか。
なんか院長メスとか投げつけてたし、シュライヤ先生は無事なのか?

気が動転して言われるがままにあの場を去ってしまったが、果たしてあれで良かったんだろうか。

院長は、どうしているだろう。
私のことは諦めてくれただろうか。

目付きが悪いくせに
どこか寂しそうな印象を受けるあの目を、していないと良いんだが。

監禁されかけても、人権無視と言わんばかりの態度を取られても
ナツはなぜか、ローのことが気にかかって仕方がなかった。


「ナツ動物とか好き?」

「犬が好き!……ってなに、急に」


流れていく夕焼けに照らされた都心の町並みを見ていると、ふと物思いに耽ってしまっていたようだ。

急にペンギンが言い出した動物の話題。
犬は昔から好きだ。

あの人懐っこさや愛くるしさは堪らない癒しだと思う。
丁度今、私の心は絶賛荒みまくり中。

犬かー。
ベポも動物なんだろうけど、実は結構狂暴だからなー。


「もうちょい先にでっかいペットショップあんだけど、見に行く?」

「良いねー、癒し。今私の心はあの子達の癒しを必要としている」


じゃあ行ってみますかとハンドルをきるペンギンは運転も手慣れていて
意外と安全運転だし案の定車もお高そうな3ナンバー車。

車には詳しくないが、どうせ恐ろしい値段なんだろう。
どこまでモテ男を極めるつもりなんだ、ペンギンは。


「なぁ、今日からベポ出張だったじゃん?」

「あー、そうだったね」

「ペットショップ、売られてたらどうする?」

「半額に値切れたら買うかな」


そのやり取りに、私達はお互いに顔を見合わせて笑ってしまった。

ベポの出張先が、目的のペットショップじゃないことを祈ろう。

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