第5章 無神ルキ【心の壁】
ールキの部屋ー
コンコン
部屋にノック音が響く
ガチャ
貴「ルキ」
入って来たのは らんだった
ル「 どうした?」
らんは側の椅子に腰かける
貴「怪我大丈夫?」
ル「あぁ。だが、やはり俺はヴァンパイアといえど半端者だからな。回復には時間がかかりそうだ」
貴「そっか....」
らんはうつむく
すると、
ル「すまなかったな。」
貴「え.... 」
ル「....お前と逆巻アヤトとの接触は避けたかったんだが」
貴「うんん。ルキが謝ることじゃないよ。
あのね....私....物凄く自分が怖いんだ。このままじゃ、また....」
ぎゅっ....
言葉を続けるよりも先に私はルキに抱きしめられた
何も言うな。とでもゆうように....
やはり、ルキは私の優しい兄だ
だから、みんなが傷つけられるのは我慢できない....
本当は、自分の事よりも
彼等を失う事が一番怖い