第7章 有栖と魔法使い
「…それでいきなりなんだが、何があったのか、本当の君についてを教えてくれないか。」
ホットココアを飲み終えた後、正面に座ったハールさんに、そう尋ねられる。
(もう、隠しても意味無いな、
ここがゲームの世界ってことと、この能力のこと以外はきちんと話そう)
『……はい。
僕の名前は、小鳥遊 有栖です。
目が覚めたら、この世界のエル…さんの部屋にいました。
部屋には、開いたままの本があって、
"元の身体に戻りたければこの世界で待て。2人が出会い、条件が揃えば元に戻る"
…と、そう書いてありました。』
「えっ…"ありす"…!?それに、"僕"って…」
そう言うロキを手で制したハールさんは言った。
「…そうか。それで、エル…いや、有栖。
…君のその能力はいつからあるものなんだ?」
『………っ!?』