第6章 アリスと友達
『あの、まずは何をすれば良いでしょうか…?』
「あー、敬語とかいらないから!ね?」
『…うん、分かった!』
「よし!じゃあまずは、あたしの名前ね。あたしは麻里。マリーの方が呼びやすいと思うから、そう呼んでね♪
次に、その身体の持ち主について教えるわ。
名前は、小鳥遊 有栖。
イギリスと日本のハーフで、そんな格好してるけど、一応 女よ。
…まだ姿見てなかったか。そこにある鏡で見ておいで?」
立ち上がって、整頓された部屋にある大きめの鏡の前へ移動し、覗いてみると、鏡の中には、中性的な顔立ちに、シュッとした体つきで背の高い、思わず見惚れてしまうような人が写っていた。
『…かっこいい……。』
「っでしょ!?
入れ替わった影響なのか、目の色は変わっちゃってるんだけど、元々は深い灰色で、すっごく綺麗なのよ!
有栖は、コンプレックスに思ってたみたいだけど…。
惚れない女はいないって言うくらい、見た目だけじゃなくて、中身もかっこいいし、可愛いのよ!」
私の言葉を聞いた瞬間、マリーさんが身を乗り出して勢い良く言った。
「これで女とか、本当、罪よね!罪!!」
『…っふふ』
「…あっ、ごめんね…びっくりしたよね?」
『ううん!
何だか、マリーさんって、私の友達に似ているなって思ったの。優しくて頼りになる、お姉さん…みたいな感じ?』
(うん、心なしか、セスさんに…似てるかも)
「本当?嬉しい!♪」
『……みんなに、早く会いたいな…』
「…寂しいと思うけど、頑張ろう?あたしもついてるから」
『うん!ありがとう、マリーさん』