第3章 はじめまして
部活後、全員着替え終わったくらいのタイミングで部室に入る。
部室に居たのは、徹、はじめ、一静、貴大の4人。
『どうだった?』
及「全員は難しいかもねー」
岩「半分残ればいい方じゃね?」
松「お前らの後輩は即戦力っぽいけどな」
花「たしかに。でも国見?だっけ。上手くサボってたよな」
及「国見ちゃんは無気力低燃費だからねー」
『それは褒めてるの?貶してるの?』
及「褒めてるに決まってるじゃん!!」
花「及川に言われても褒められてる気がしねー」
松「右に同じく」
及「酷いっ!!岩ちゃんも何とか言っ…」
岩「そういやユキはどうなんだ?マネ来そうか?」
及「無視っ!?」
うーん…と、はじめと同じように、私も徹を無視しながら苦笑いする。
『また徹ファンの1年が来そうな予感』
私が言った途端、あぁー…と、徹以外の3人がゲンナリした表情になる。
『ま、3年目だし大丈夫だよ。なんとかなるって』
軽く言えば、
岩「なんかあったら言えよ」
花「絶対だからな」
松「何かあってからじゃ遅いんだぞ」
及「俺らにとってはユキちゃんが一番だから」
…そんな真剣な表情で言われたら頷くしかないじゃん。
あーもうっ、揃いも揃ってカッコイイんだから。