第10章 IH予選
烏野は危なげなく1回戦を勝ち抜いた。
うちはこの試合の後に大岬高校との試合だから、烏野対伊達工の試合を少しだけ見学する。
『烏野は伊達工相手にどう戦うかなぁ』
岩「あのリードブロックは凄ぇからな」
西「んローリングッサンダァァーッアゲインッッ」
突然聞こえた大声に、はじめと2人でビクッと肩が跳ねる。
『び、っくりしたぁ…』
岩「ああ。…あのリベロか」
西「心配することなんか何も無ぇ!みんな前だけ見てけよ!背中は俺が護ってやるぜ」
岩「カッコ良すぎだろ、あいつ」
『やばい…惚れるわ』
及「えっ!?ユキちゃん!?惚れるって何!?誰に惚れるの!
?惚れるなら俺にじゃないと許さないよっ!」
『…はじめ』
岩「煩ぇ!少し黙ってろクソ及川っ!!」
及「痛いっ!!岩ちゃん!暴力ばっかだとユキちゃんに嫌われるよっ」
岩「そのユキに頼まれたんだよっ」
及「えっ…!?」
大人しくなった徹を横目に、烏野の試合をギリギリまで見ていた。