第7章 GW合宿
買い物から帰って、すぐに監督の元に向かう。
帰り道で、スマホを使って音駒のことはある程度調べておいた。
『監督、相談があるんですけど…』
監督と話して、お昼ご飯を作るために食堂に行く途中で鉄朗に連絡する。
《こっちは監督にOKもらったよ。あとは音駒の監督と主将に話しておいてね》
料理中に、ピロンっと携帯が鳴る。
〈主将は俺だから問題なし。監督も是非ってさ〉
《それなら良かった。今電話大丈夫?詳細決めたいんだけど…》
ふんふふーん。と機嫌良く大量のお昼ご飯を作り終えるくらいに昼休憩になった部員がゾロゾロと食堂に集まる。
人数が多いからバイキング形式にしたものを、個人で好きなだけ取ってもらう。
ご飯と汁物だけは1年生に手伝ってもらって配ったけどね。
及「それじゃあ今回もユキちゃんに感謝して…いただきます!」
「「「いただきますっ!」」」
みんながご飯を食べている中、
入「食べながら聞いてくれ。急遽、明日練習試合を組むことにした。詳細は…ユキ頼む」
はい。と立ち上がって説明する。
『相手は東京の音駒高校。今日から遠征で宮城に来ているそうです。場所はうちで、午前中に到着しますが、午前は合同練習をして試合は午後から。以上ですが質問ある人いますか?』
岩「その音駒って強えのか?」
松「聞いたことねぇや」
『東京の古豪だよ。一回衰えたけど、全国行った監督が復帰してからまた強くなってるみたい』
及「よくそんな所と練習試合組めたよね」
花「しかも東京だろ」
『たまたま向こうの主将と知り合ってね』
及「ちょっと待って!どういうこと!?」
『説明は以上でーす。食べ終わった人から食器だけ片してくださーい』
及「ユキちゃん!俺聞いてないよっ!」
煩い徹を無視すると、
花「松川さん、主将と知り合いとか知ってました?」
松「いいえ花巻さん、俺は聞いたことありませんね」
こっちもか。
『はじめー。みんなが煩いー』
岩「後で説明しろよ」
…またですか。