第10章 【徳川家康】落ちると降りるは速度の違い
そして、忘れてならないのがもう一人、太郎様の登場でした。
私の好きな描写があります。泣きながら歩くタクミさんと廊下を歩く太郎様が、すれ違う人にふわりとした笑顔を向けるところ。太郎様、そんなこともするんだ!って。意外な一面を発見させてもらいました。
太郎様の残した言葉は、彼女の心を優しく撫でて包んでくれるのでした。やっぱり、家族って、いいですねぇ。
うしろ髪ひかれ隊も惚れるイケメンぶり、遺憾無く発揮しておりました!さすがでギョざいます。
城での彼、言うなればお仕事モードの彼しか見たことのない彼女が初めて目にする彼の主人としての暮らしは、心をフニっと刺激する柔い衝撃を与えてくれます。通い合っているのに伝えない。子供でもない、だからって完全に大人でもないちょっぴり淡くて瑞々しいのは作者様の描く家康様の性格ゆえ。好いた女を迎えると決心した男の強さも、そこは家康様。チーとばっかり進み具合が悪いのをしびれを切らせた彼女に押される所が愛らしくてたまらない。最後は男を見せてくれた家康様にお疲れ様を贈ります。
最後に、ここから夫婦漫才へと繋がっていくことが、夢のように感じられてなりません。ふわふわ夢心地です。
あの話に至る前までを描きたいと話してくれたことに感謝し、伊豆弁を懸命に勉強してくれました。
たくさん悩んで描いていただいたこと、感謝で一杯です。完結しなくて良かったのに(笑)本当に、ありがとうございました。
愛を込めて。
こじら
[投稿日] 2018-04-04 14:21:26
[投稿者] 小次郎