• テキストサイズ

【イケメン戦国】短編集✲*゚

第10章 【徳川家康】落ちると降りるは速度の違い






「…なら、手始めに。

信長様を説得しないとね…何とも、骨が折れそうだけど」





そう言いながら、家康様がふわり、と。
真っ赤に染めた頬を、笑顔を隠そうともせず、真っ直ぐにこちらを見詰めてくる。


本当に、好かれているのだと。
心から信じられる、伝えてくれる、その目。





「家康様ーーっっ!!」



「何…うっ、わ、たくみ!」






どん、と。
わざと音を立てる勢いで、飛びついた私を寸での所で受け止めた家康様と、一緒に床に転がり込む。



至近距離で見詰めあっても、逸らされない視線に。
気持ちが通じ合っている事を改めて自覚する。





「ちょっと。はしたないよ」




「そんな私でも、好いてくれているのでしょう?

嬉しい癖にっ」



「…まぁね。

好いた女に抱き着かれて、嬉しくない訳無い」







「ふふ。ノリノリだら…

家康様、いけるクチですねっ」



/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp