第2章 【徳川家康】God BLESS you
「何故、俺が触れた時は反応しなかったんだと思う…山口?」
「はて、拙者には皆目見当つきませぬ…秀秋様」
「家康殿のあの目、見たか?今までで一番ぞくっとしたな!」
「…秀秋様。本当に、徳川様に斬られてしまいますぞ」
「恋とやら、がそうさせたというのか?そんな感情如きで身体の変化を留められる物だろうか…あぁ、本当に千花様も家康殿も、面白過ぎる!」
「はぁ、秀秋様も、恋い慕う相手が出来れば自ずと分かられるのでは」
「えぇ…家康殿か、千花様がもうお一人いれば、なぁ」
「ほら、力抜いて、足広げて」
「ひっ、い…や、むりぃっ…!」
自分の足の間に、千花を座らせて、身を預けさせ。後ろから手を這わせ、秘部だけを弄り続ける。この期に及んでまだ抵抗しようとする千花の足を、己の足で絡めとり更に広げさせると、それしきの触れ合いですら刺激になったのか、声を上げ身を捩らせた。
もう何度達させたか分からないが、ひくひくと痙攣を繰り返す千花の身体はまた絶頂に向かっている。言葉の意味を成さない嬌声がひっきりなしに上がって、この身まで煽られる。せめても、と背後から、その顔や熟れきった箇所が見えないように、と小さな抵抗を続ける。
胸はおろか、他の場所には手も触れず。溢れ出す蜜を掬い、芽芯に塗り付け、擦りあげる、達させる為だけの動きを繰り返す。
「…駄目だよ、これは媚薬への治療だから」
この言葉も、もう何度目か分からないけれど。首だけ必死に伸ばして振り返ろうとするのを遮る様に、そう言った。果たして千花に向けてか、自分に向けてなのか――横顔に伝う涙を舐め取る。また千花の身体がひくり、と震えた。
いえやす、と嬌声の間に繰り返される掠れた声が、舌っ足らずな呼び方が、愛おしくて堪らない。薬のせいだけじゃない、感情が伴った物だと信じられる。でも、秀秋の思い通りになるのは癪で、熱ばんだ自身を理性で抑え込む。
「別に俺はいいんだよ、あんたが望むままに動いても」